Mailmagazine
しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記
2016.09.25
どーも。オジコのしゃちょです。
極東ロシアとサハリンをぐるっと巡り、
そのまま真っ直ぐマトリョーシカを手土産に、
ウラジオストクから帰国すればいいものを、
旅程の最終日にソウル1泊を無理矢理ぶち込み、
黒パンとウォッカで少々疲弊した胃袋に、
サムギョプサルとテンジャンチゲを明洞の焼肉屋にて流し込み、
鮮やかすぎるほどに俺の胃袋復活!
昨日、キムチ臭を漂わせながら無事に帰国しました。
帰国便は午前10時発のインチョン→小松。
北陸から韓国は近いねえ。フライト時間は約1時間20分。
特急サンダーバードで金沢から京都に行くより1時間も近い。
安定した飛行で午前中のうちに小松空港に到着し、
さーて、即刻、会社に戻って仕事だ仕事!
と、気合いが十二分に乗ったところで、やっぱりそうですか。
税関でがっちり止められる。
いつもいつもスムースに入国できない。
軽やかなステップを刻んだまま自国に華麗に入国できない。
私が思うに、
麻薬の運び屋さんは逆にもっと地味だと思うんだよなあ。
えっ!まさかこの人がっ!って感じだと思うんだよなあ。
とはいいつつ、私も決して派手なわけじゃないんだよ。
風貌、人相、髪形、身なり、醸し出す空気、
その他諸々の私のぜんぶが、どーにも怪しいんだろうねえ。
税関職員をして止めざるを得ない。
こいつにスルーはあり得ない。
主要な国際空港である成田、羽田、関西、セントレアでは、
9割近くの高確率で税関ストップ!を喰らわされて麻薬犬!
ってのは、ここ10年近くに渡っての既定路線なので、
こちらとしても平常心で対応できるのですが、
さすがにお膝元の地方空港でも税関ストップを喰らうとなると、
何の憂いも無いにも関わらず、軽く動揺してしまいます。
そういうことは決してないんだろうけど、
都会の大空港より警戒態勢が手薄そうな地方空港から、
違法なブツを持ち込む!ってのは思い付きそうなことだもんねえ。
地方空港こそ警戒を強化する。私ならそうするもんなあ。
係員)「どこから帰国しましたか。」
私)「ソウルからです。」
係員)「ソウルの前はどこに滞在していましたか。」
私)「ロシアです。」
係員)「ちょっとトランク開けてもらっていいですか。」
私)「いいですよ。」
係員)「ロシアへはお仕事ですか。」
私)「仕事のような遊びのような。」
係員)「おひとりですか。」
私)「会社のみんなとです。」
係員)「会社のみなさんはどちらですか。」
私)「私と違いスムースに入国して今頃は自宅じゃないですか。」
係員)「またまた、ご冗談を。」
なーんて、遣り取りを交わしながら、
係員さんが私のトランクの中から見つけたのは、
洗濯物の脇に置いた白い粉。じゃなくて、白い箱。
係員)「この箱、開けますね。」
私)「んー。開けない方がいいと思うなあ。」
と言われたところで、
開けちゃわなきゃいけないのが、税関職員の職責。
係員が白い箱を丁寧にこじ開けて、そこから出てきたのは、
私のロシア土産。プーチンの銅像!
無言でプーチンの銅像を箱にしまい、
次に係員が見つけたのは洗濯物のTシャツに包んだある物体。
係員)「この包んであるTシャツ、確認しますね。」
私)「んー。確認しない方がいいと思うなあ。」
と言われたところで、
確認しなきゃいけないのが、税関職員の職責。
係員がTシャツをくるくるして、広げたところに出てきたのは、
私のロシア土産パート2。スターリンの銅像!
険しい顔でスターリンの銅像をTシャツに包み直し、
最後に係員が見つけたのは怪しい謎の黒いポーチ。
係員)「この黒いポーチ、中を拝見しますね。」
私)「んー。見ない方がいいと思うなあ。」
と言われたところで、
見なきゃいけないのが、税関職員の職責。
係員が黒いポーチのジッパーを開け、目に飛び込んできたものは、
私のロシア土産パート3。レーニンの銅像!
おいおい!笑わせんな!この銅像野郎!
と、吠えるわけにもいかないのが、税関職員さん。
というわけで、
小松空港税関での私の銅像コレクションお披露目会は、
幾分、盛り上がりには欠けましたが無事に終了。
係員さんにロシアが誇る政治家たちを元通りにしてもらい、
「お時間取らせてすみませんでした。」
とのお言葉に、無言で微笑みを返し、やっとこさ入国終了。
ホント、出るのは簡単なのですが入るのがややこしい!
と、書いたところで思い出すのは、
私の税関通過とおなじく、出るのは簡単で入るのが難しい!
と言われてたのが、私の現役当時の日本の大学。
時の流れとともに状況が変化し、
少子化が著しい現状はどうなんでしょうか。
と、話を全然違う方向に振りきって今週はおしまい。
暑さも和らぎ涼しくなって、いい季節。
みなさんも楽しい秋の日をお過ごしくださいね。
いつもありがとうございます!