Mailmagazine
しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記
2016.09.13
どーも。オジコのしゃちょです。
西ヨーロッパの小国リヒテンシュタインの首都ファドゥーツから、
チューリッヒに移動しまして、昨日、無事に帰国しました。
お昼眠たい。夜眠たくない。と、
年々、歳を重ねるごとに時差ボケが凄まじく、
何が何やらさっぱり訳がわかりません。ここは誰。私はどこ。
脳味噌以外は爆睡してるんだけど脳味噌だけは覚醒してる。
一昔前はこんなこと無かったのになあと衰えを感じますが、
時差ボケ解消も何もあったもんじゃなく、3日後からは再び海外。
お次は極東ロシアであります。
さーて、極東ロシア。
アムール川で幻の魚イトウでも釣り上げてきますか!
なーんて、勢いで書きましたが、性格的に釣りは苦手なんだよなあ。
過去にも奥多摩の渓流を攻めたり、能登沖のイカ釣り漁船に乗ったり、
学生時代から数回トライしてるんだけど、どうもダメなんだよなあ。
自分の半生を振り返ってみると、
幼少の頃、金沢競馬場近くの田園地帯を流れる雑な川で、
亡き祖父の釣りにお供したのが初めての釣り体験でございまして、
鮒でも鮎でも何でもいいから祖父が魚を釣り上げれば、
私の釣り人生も華やかなものになっただろうに、
その時、祖父が唯一釣り上げたのが、クサガメでございまして、
てっきり、活きの良いおさかなさんが、
川の水面からピチピチ跳ね上がる情景を想像していた5歳の私は、
釣り糸の先に亀さんがぼんやり引っ掛かってるのを目にしたその瞬間、
あまりの意外さと渋さに虚脱状態に陥ったことを今でも覚えております。
自宅に持ち帰ったクサガメを煮凝りにして食べる訳にはいかないので、
とりあえず飼育することに決め、まずは命名。
亀の雌雄の見分け方を知らない5歳の私は、
こいつは男!と勝手に決めつけ、彼に「かめお」と名付けます。
それを聞き及んだ今は亡き母方の祖母が、
朱肉の液体バージョンみたいに強烈な、
水では絶対に落ちない朱色のインクで、
クサガメのかめお君の甲羅に筆で名前を書く!と宣言します。
鶴は千年。亀は万年。
という言葉を言葉通りに受け取っていた5歳の私は、
かめお君はこれから約1万年もの間、
自分の名前を甲羅に刻み続けるんだなあ。
因果だなあ。果てしないなあ。とこしえだなあ。
と、ここからはじまる悠久の歴史に感慨深くなったのも束の間、
大正6年生まれの祖母は、かめお君の甲羅に達筆で3文字、
「かめを」と書き終えるのを見るや、
「ばーちゃん!かめおの「お」は下の「を」かーい!」と驚愕。
「かめお」じゃなくて「かめを」。
イントネーションも、「かめお↓」じゃなくて、「かめを↑」。
おいおい。ばーちゃん。一体全体、亀を、どうするんだよ!と、
あまりの意外さと渋さに虚脱状態に陥ったことを今でも覚えております。
この体験が以後の私の釣り人生を左右したのは間違いなく、
どうも私の釣り人生がいまいち明るくないのは、
この「かめを騒動」に起因しているんだよなあ、絶対的に。
というわけで、幻の魚イトウを釣り上げるのは中止。
ウチのスタッフ伊藤と秋競馬の展望でも語ることにいたします。
次々に発生する台風が厄介極まりないですが、
みなさんもどうぞ楽しい1週間をお過ごしくださいね。
いつもありがとうございます!