Mailmagazine

しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#290深夜0時40分の電話

どーも。オジコのしゃちょです。

イケメンゴリラが人気を博している名古屋の東山動物園に、
弊社専務の盟友・ナポレオン酒井と2人で行ってきました。

平日の昼間。仕事で仕方がないとはいえ、
おっさん2人がさすがにお手手こそ繋いではいませんが、
動物園を楽しそうに歩く姿は完全にホラーで、
我ながらだいぶ気持ちが悪い。
なんだあのおっさんカップル。気持ちわるっ。
と、奇異の目で見られて当然でありまして、
迂闊にも園内の空気を掻き乱してしまった結果となりました。

同日同時刻に来訪された園児のみなさん、
また、動物園デートを満喫している、
多くのカップルのみなさんにおきましては大変申し訳ない。
ただ、この場を誓って断言いたしますが、我々おっさん2人。
長い付き合いになりますが肉体関係は一切ございません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、金沢→名古屋→津→静岡と、
中身の濃い仕事と宴会を重ねつつ、先程、宇都宮に到着。
今宵も大きく盛り上がるんだろうなあ、伝統の宇都宮大宴会。
宇都宮のみなさん。
何卒、お手柔らかにお願いいたします。

そうそう、大宴会といえば、2日前。
津の鶏料理屋で胡椒の効いた旨い手羽先を、
キンキンに冷えた生ビールで流し込んでいた深夜0時40分。
カウンターに放置してた私のケータイが突如ブルブル震えます。
で、この震え方がメールの着信ではなくて通話の受信。
おいおい、こんな遅い時間に誰だろう。
仕事の電話にしては遅すぎる。
どうせ、どこかの地方の場末の飲み屋で、
酒飲みの友人か知人が私の悪口で大きく盛り上がり、
酔いの勢いに任せて、わざわざ電話してきたんでしょうよ。
と、ちょっとうんざりした気持ちでケータイの画面を見ると、
なんとなんと電話をしてきたのは、想像だにしていない、この男。
我が最愛の息子、橙(だいだい。息子。小5。)であります。

習い事の送迎時間の伝達用に便利だから。と、
子供用のケータイをあいつに持たせているのですが、
彼は、そのケータイをほぼ使用していなく、
ましてや私に通話してくることなど皆無であり、
しかも、明日は平日。余裕で学校。
通常なら100%寝ている深夜0時40分の電話は明らかにおかしい。
こんなのどう考えても有り得ない。

は?と予期せぬ息子からの電話に慄然とし、
カウンターのケータイを取り上げ通話ボタンを押すまでの1秒間。
この1秒の間に、酔いが一気に冷め、いろんなことを考える。

まず真っ先に脳裏に浮かんだのは、かみさんが死んだ!
何らかの事象・事件が起き、その結果、かみさんが倒れ、
その有事を伝える為に息子が緊急のSOS電話をかけてきた。

いやいや、そんなはずはないでしょうよ。
と、心の中で即座に否定するも、
凶弾に倒れ頭から血を流して倒れているかみさんの画が浮かび、
おいおい、これはまじで洒落にならん!
と、ケータイを乱暴に掴んで「もしもしっ!!」と絶叫すると、
いつもの調子であいつの声が聞こえてきます。

橙)「おとうさーん!今、宿題で世界遺産を調べてるんだけどー、
中国の始皇帝陵と泰山、どっちが良いかなあ?」

全国のこれを読んでる良い子のみんな。
出張中のお父さんに深夜に電話したらいけないんだよ。
お父さんはホントにびっくりするからね。
もひとつ、世界遺産調べにおける始皇帝陵と泰山。
どっちも訪れたことが無いのでよく分かりませんが、
どっちでもいいと思うよ。ホントにどっちでもいい。

「お前はこんな時間まで何やってんだ。早く寝ろ。」
と、こんな時間まで手羽先喰ってふざけている自分のことを棚に置き、
彼の夜更かしを諫め、ややこしい宿題を出した担任と秦の始皇帝を少し呪い、
凶弾に倒れたかみさんの画を何の苦も無く即座に脳裏に描けた己を反省し、
安堵のため息をつくと同時に全身の力が抜けました。
深夜のこどもからの電話は精神的によくないね。もう懲り懲り。

さて、もうすぐ桜の季節ですね。
早いところではもう咲いているのでしょうか。

今年は何処で桜を見ようかなあ。
熊本かなあ。仙台かなあ。
桜と一緒に北上するプランを考えなきゃだなあ。
と、桜が気になりはじめるこの頃です。

みなさんも素敵な春の日をお過ごしくださいね。

いつもありがとうございます!