Mailmagazine
しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記
2011.10.17
どーも。オジコのしゃちょです。
みなさん、お元気ですか。
私は今日からまたまた長期出張。
弘前目指して北上した後、踵を返し、最終目的地は徳島。
ハードな旅になりそうな気配ですが、そんなことお構いなしに、
橙（だいだい。息子。６歳。無敵博士。）と名残惜しさ全開で、
地球儀をぐるぐる回して遊んでおります。
そうなんです。
彼が今いちばん嵌っているのが誕生日にプレゼントした地球儀。
毎日毎日、世界の国々の名前と位置を狂ったように覚えております。
産まれて６年しか経過していない脳味噌は、
最高級のスポンジで出来ておりまして羨ましいくらいの驚きの吸収力。
で、
彼の中では「覚える重要度が高い国」なんて、そんな概念はありませんから、
誰もが知ってる「イタリア」と、
中南米の小国「ベリーズ」が完全に同列でありまして、
横で見てる私もいろいろ考えさせられます。
イタリアもベリーズもひとつの国とひとつの国。どっちも一緒。その通り。
というわけで、覚えていく順番にルールや規則性がなく、
その時、地球儀で見つけた国から片っ端に覚えていく手法をとっているので、
スペインがどこにあるかわからないけど、ガボンはどこにあるかわかる。
イギリスがどこにあるかわかならいけど、シリアはどこにあるかわかる。
サウジアラビアなんて聞いたことないけど、モルドバは余裕で知ってる。
なーんて、なかなかアヴァンギャルドな国博士でございます。
私）「だい坊！国の名前を途中までお父さんが言うから、続きを言ってよ！」
橙）「うん！わかった！」
私）「ハン」
橙）「ガリー！」
私）「ナイ」
橙）「ジェリア！」
私）「ウズ」
橙）「ベキスタン！」
私）「シン」
橙）「ガポール！」
さすが、国博士。今宵も絶好調でございます！
でもちょっと簡単すぎるかなあ。。
と、質問の難易度を一気に上げはじめる私であります。
私）「トリ」
橙）「ニダード・トバゴ！」
私）「ベラ」
橙）「ルーシ！」
私）「アゼ」
橙）「ルバイジャン！」
私）「バー」
橙）「レーン！」
私）「ジン」
橙）「バブエ！」
私）「アンティグア」
橙）「バーブーダ！」
ダメだこりゃ。ウチの国博士は無敵だわ。。
私のまわりの大人達も全員知らないだろう、
カリブ海に浮かぶ小国「アンティグア・バーブーダ」を知ってるなんて。。
でもでも、そんな国博士にも、きっと弱点があるはず。
国博士が南米に弱いのは、昨日までの流れを分析すれば一目瞭然。
苦手の南米攻撃で無敵博士に一泡吹かさねーと。
私）「パラ」
橙）「グアイ！」
私）「エク」
橙）「アドル！」
私）「ベネ」
橙）「ズエラ！」
と、苦手の南米も完璧に答え続ける無敵博士ですが、好事魔多し。
まさか、次の「ボリビア」で大きな落とし穴に落っこちることになるとは！！
私）「じゃあ、だい坊！ラスト問題な！」
橙）「うん！」
私）「これを答えれば１００点満点！完璧な国博士だな。」
橙）「うん！」
私）「じゃあ、行くぞ！」
橙）「うん！」
私）「ボリ」
これが１００点満点へのプレッシャーなのだろうか。
今までのリズム感溢れる解答と違い、珍しく考え込む無敵博士。
「へへへ。やっぱり南米が弱いのね。」と、にやける私。
絶対１００点満点を取るんだ！の真剣な表情と勝負師の厳しい目つきで、
薄ら笑いを浮かべる私を牽制する無敵博士。
「ボリ、ボリ、ボリ、ボリ、ボリ」と、
ぼそぼそ、ボリボリ、つぶやきながら１０秒ほど経過したその時、歴史が動きま
す。
「わかったー！！！」と部屋中に響き渡る大声で勝利の雄叫び！
無敵博士が目を輝かせ興奮しながら力強くガッツポーズであります！
私）「おっ。わかったか！」
橙）「うん！やっとわかった！」
私）「じゃあ、答えてくれ。」
橙）「うん！」
私）「ボリ」
橙）「ランカ！！」
！！！！！！！！！！！！！！！！
出ました！出ました！
ついに出ました！
「ボリランカ」！！
ちょっとちょっと、無敵博士！
「ボリランカ」なんて国は、どこにもありませんですぜ！
というわけで、
「ボリビア」と「スリランカ」が国境と太平洋を越えて、
鮮やかに統合を成し遂げた素敵なお話でございました。
【好事魔多し（こうじまおおし）】
物事がうまく進んでいる時ほど、
意外なところに落とし穴があるという事。
だい坊、ありがとう。ホントに好事魔多し。
お父さんも、すぐ調子に乗っちゃう悪い癖があるからさ。
調子のいい時ほど、慎重に慎重に歩まないといけないね。
と、息子の「ボリランカ」から、
素晴らしい教訓をいただきましたオジコのしゃちょ。
今一度、気を引き締めて、日々、がんばってまいります。
みなさんも、好事魔多し。
健康管理、安全運転で素敵な毎日をお過ごしくださいね。
いつもありがとうございますー！！
