Mailmagazine
しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記
2016.02.20
どーも。オジコのしゃちょです。
ここ金沢でもインフルエンザが猛威を振るって、
橙(だいだい。息子。小4。)のクラスが、
ついに数日間の学級閉鎖となりました。
そんなインフル禍の中でも、
半袖野郎のあいつはすこぶる健康体で、
日常生活から学校を取り上げられ完全に暇を持て余してる。
はー。学校が無くて暇だなあ。
と、完全に弛緩しきった表情でぼんやりしているので、
おいおい、だい坊。こういう時は本を読め。
えーっと俺の蔵書の中から1冊貸してやるからな。と、
自分の本棚をぐるっと見渡せば、
まあ、この2010年代に一体誰が読むのか、
朽ちた畳の上で濁酒を啜りながら我が半生を呪い悲しみ、
昔抱いた女の面影に一人嗚咽する貧乏私小説ばっかりで、
そんなケチ臭くて埃っぽいお先真っ暗な小説を、
前途洋々な若者に薦める訳にはさすがにいきません。
という訳で、ささっとアマゾンで探したのは、
かれこれ30年前になりますか小学校の図書室で借り、
寝食を忘れて貪り読んだ覚えがある江戸川乱歩の少年探偵モノ。
明智探偵と小林少年が知恵と勇気で大活躍するあれでございます。
ポプラ社の復刻されたレトロな表紙が、
強烈にノスタルジックでたまんない、
「怪人二十面相」と「少年探偵団」の2冊を購入。
翌日。おーい、だい坊。これ読んどけ。と届いた本を手渡して、
私は取引先さんと飲み会がある為、そそくさと家を出ます。
寒風吹きすさぶ金沢の場末の酒場で、
取引先さんとしんみり熱燗を飲み続け、深夜1時。
軽い千鳥足で自宅に辿りつくと、なんと、あいつまだ起きてる。
ハラハラドキドキのストーリー展開。
江戸川乱歩先生の術中に嵌まっちゃって、
ページをめくる手が止まんないんだな。しめしめ。
と思いきや、よくよく聞いてみるとそうじゃない。
お話の冒頭に出てくる「黒いまもの」が怖くて眠れないんだって。
なんだよ、だい坊。
お前もまだまだこどもだなあ。
「黒いまもの」だなんて、
そんなおっかない魔物は家にはいない。
もう1時過ぎてんだから早く寝るぞ。
なんつって、歯だけしっかり磨いて、
息子と二人、お手手を繋いで一緒にお布団に入りました。
しっかし、
黒いまものに怯えてんのも今のうちだけだろうなあ。
なーんて、これからの彼の成長を思うと、
ちょっと寂しさを感じたなあ。
可愛らしいこどものままで居て欲しい気持ちもあるし、
早く大人になって一緒に熱燗を酌み交わしたい気持ちもあるし、
まあ、どこまでも身勝手だねえ、親なんて。
さて、お話は戻ってインフル禍。
全国で大変な流行だそうです。
みなさん、くれぐれもお気をつけくださいね。
また、既にインフルエンザで苦しんでいるみなさん。
どうぞどうぞお大事に。。早く治るといいですね!
それでは、今週はこのへんで。
いつもありがとうございます!