Mailmagazine
しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記
2015.09.19
どーも。オジコのしゃちょです。
大変ご無沙汰しております。
みなさん、お元気でしょうか。
9月の頭から、モンゴル行って、キルギス行って、
ひょっこり1日だけ金沢に帰ってきて、
すぐさま翌日にヨルダン行って、イスラエルに行って、
昨日の深夜、金沢に帰ってきました。
20代前半ならいざ知らず、もうすぐ40だというおっさんには、
肉体的にかなり厳しい強行スケジュールというか凶行スケジュール。
まあ、企画したのが自分なので100%自業自得なのですが。
で、おっさんの身体は案外正直でして、気持ちと裏腹に、
ヨルダンのアンマンに到着すると同時に蕁麻疹を発症。
別段、活きの悪いサバにあたった訳では無く、
原因はきっと疲労の蓄積。間違いない。
身体中が蕁麻疹による膨疹で世界地図のようになってしまい、
アラビア語が飛び交う異国の地で治癒を完全に諦めた私は、
自分の身体に突如完成した新世界地図で、
太平洋と大西洋を繋ぐパナマ運河を発見したり、
タスマニア島やスマトラ島を旅行したり、
乳首の上の膨疹をアルプスに見立てて登山したりと、
いろいろ遊んでみましたが、あんまり面白くない。
1~2日、ベッドの上で安静に努めれば、
蕁麻疹もどこか宇宙の果てに消え去るとは思うのですが、
毎日毎日、名所旧跡世界遺産をぐるっと巡る素敵な観光が、
押せ押せムードでぶっ込んでくるものだから、
ベッドに横たわり身体をゆっくり休める訳にも行かず、
しかも押せ押せムードで観光をぶっ込んだのは自分だけに、
怒りのやり場は宇宙の果てまで見渡しても何処にもなく、
痒みを我慢してようやく辿り着いた聖地エルサレム。
嘆きの壁に向かって信者のみなさんと一緒に、
この辛い状況を嘆こうとちらっと思いましたが、
当然、ユダヤの超正統派のみなさんが醸し出す厳粛な雰囲気と重い歴史は、
そんなふざけた一Tシャツ屋の痒みの嘆きを赦すはずがなく、
嘆きの壁を前にして私はひとつも嘆けません。嘆きません。
状況打開を図るべくエルサレム旧市街の薬局でなんとか購入した、
ヘブライ語で書かれて全く訳のわからない抗ヒスタミンの薬も効果が無く、
身体に赤く腫れ上がった六大陸をぶら下げて、
その昔、十字架を背負ったイエスが歩んだ、
ヴィア・ドロローサを辿りながら一路、ゴルゴタの丘を目指す私。
痒みに悶えながら今日も観光。明日も観光。
その悲しみの様子は人呼んで、歩く新世界地図。痒いひとり観光協会。
とまあ、蕁麻疹でえらい目にあいまして、
今現在も新世界地図を衣服の下にひた隠して、
このメルマガジーヌを書いているのですが、
そんな痒みとは全く関係なく訪れた国々は最高でした。
モンゴルの遥かな草原。馬頭琴とホーミーの情感ある調べ。
キルギス東部にある幻の湖イシククル湖の絶景。
ヨルダンでは巨大なペトラ遺跡に圧倒され、
小学校の地理で学んで以来、密かに憧れていた死海を訪問。
死海に浮かんで東スポを読むという長年の宿願も達成しました。
イスラエルでは聖地エルサレムをじっくり観光。
オリーブ山から眺めるエルサレム旧市街の全景は感慨深いものがあり、
パレスチナ自治区ではイエスが生まれた聖地ベツレヘムを訪れ、
イエスの生まれた場所に手を置いた瞬間、鳥肌が立ちました。
訪れた国々で得たものや閃いたものを仕事やデザインに、
昇華していかなければなりません。
もちろん、旅行記ツインターボも時間を見つけてアップいたします。
お時間がございましたら覗いてみてください。
さて、海外で身体を真っ赤に腫れ上がらせている間に、
みるみる仕事が溜まっております。
シルバーウィークを追い風にすべてやっつけまして、いざ10月。
お次は南米。ベネズエラ!
地球最後の秘境・ギアナ高地を攻略してきます。
とその前に、まずは体調を整えないといけませんね。
いつしか夏も過ぎ去り、急に涼しくなってきました。
みなさんも風邪などひかれませんように。
いつもありがとうございます!