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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#182銀座の矜持

どーも。オジコのしゃちょです。

楽しみにしてた東京競馬も中止になるほどの大雪です。
くれぐれも雪害には充分お気を付けくださいね。

まあ、人間がうまく出来ていない私なんかは交通機関の乱れで、
うっかりイライラしちゃいますが、自然には誰も勝てません。
交通機関に携わるみなさん、本当にお疲れ様でございます。
雪雲が海上に移動して、すっかり晴れ渡るのを待つばかりでございます。

さて、先週。
銀座→広島→大阪と巡りまして金沢に戻って参りました。
ちょうど、東京で仕事があったかみさんと私の出張日程が、
珍しくかぶりまして、一緒に銀座なんていう、
数年に1回あるかないかの椿事が発生。

雪が舞う金沢を早めに出発しまして、午前中には東京に上陸。
抱えてる仕事を猛スピードで消化した、ウチのかみさん。
溜め込んだストレスを一気に発散させんだタコ野郎in銀座!
とばかり、旧正月でジャパンに押し掛ける中国人観光客の皆さんばりに、
銀聯カードこそ使いませんが、ド派手に青山・表参道・銀座界隈で、
ダイナミックなお買い物をぶち噛ましておりました。。

で、夕方。
椿事のラストを飾るべく仕事を終わらせ、かみさんと合流した私は、
事前に予約してた超オーセンティックな某レストランへ。
ドレスコードに引っ掛からないよーに、もちろん、ジャケット着用。
頭のてっぺんから足の先まで一張羅で身を固め、某レストランに到着。

で、結果、よもやの入店拒否。

私の着用してた高級皮革で製造された靴の赤いカラーリングが、
ドレスコードに引っ掛かったらしく、あえなくアウト。いやーん。

なんだよ、なんだよ。綺麗に磨いた赤色の靴がダメなんだ。
で、そのへんに売ってる600円の合成皮革の黒い革靴なら入れんだ。
わかった、わかった。帰りますよ。高級赤靴履いて帰りますよ。

と、そんな下品で愚劣な悪態なんてつくことなく、
紳士の立ち振る舞いでキリッと踵を返し、お腹をぐうぐう鳴らしながら、
お店を後にした訳でございますが、私、ちょっと銀座を見直しました。

やっぱり、銀座は銀座であるべきであります。
まだまだ捨てたもんじゃございません。
すごい、銀座。かっこいい。
これぞ、我がジャパンが誇ります銀座の矜持であります。

まあ、店に入れればウン万円落とすんだろう赤靴をピシャッと門前払い。
店内のお客さんの靴のカラーを黒で統一させ、
旧くからの顧客にがっちり配慮。
赤い異分子なんてお店には入れさせねーよ、芋野郎!
すごい、銀座。素晴らしい。

まあ、翻って、
地元・金沢の勘違い田舎割烹なんかでこういう門前払いを喰らいますと、
田舎の大将が何をふざけたことを。と、
さすがに、平常心でいられるかどうかは、少しく怪しくなりますが、
やっぱり銀座のしかるべきお店は、こうでなくっちゃいけません。
頓珍漢な赤靴芋野郎は絶対に排除しなくちゃいけない。
歴史、伝統、老舗の暖簾、銀座のプライド。
先達が築き上げた銀座ブランドを固く守るため、
赤い悪魔なんぞに高貴な敷居を跨がしたら断じてあかんのです。
と、今回の門前払いin銀座。
私もお店を経営する者の端くれとして、いろいろ考えさせられました。

さーて、何も食べさせて貰えずにお店を出ると、19時30分。
普通ならこの状況。「さあ、どうしよ。」も何もあったもんじゃなく、
本来ならば、数分後にお口と空っぽの胃袋に入る予定だった、
「有機アスパラのムースと塩水ウニのコンソメジュレ」なんかも、
あえなくお預けを頂戴した格好になっておりまして、まず何よりも、
私のお腹が、先ほどからぐうぐうぐうぐう鳴り響いている訳でありまして、
ここはすぐにでも代替のお店を探し出し、なんでもいいからお食事を!!
とは、これっぽっちも思わないのが、
ウチのかみさんのウチのかみさんたる所以でございます。

「逆に良かった!時間浮いた!お金浮いた!」

と、代替のレストランやお食事処なんて知らねーよ、豚野郎!
まだ30分は開いてる銀座の高級靴店に勇躍、突入!
自分のモノはさっき買ったからと、控えめなのか優しさなのか何なのか、
高級ワインお預けで浮いたお金を、私の高級靴に気合いで変換!
もちろん、黒い革靴なんて買わねーよ、猿野郎!
誰が履くんだ黒い靴!ださい禁止だ!猪野郎!
と、銀座の老舗は200%、金沢の田舎割烹にも入れてもらえないだろう、
完全にイカれ狂ったカラーリングと意匠が目にまぶし過ぎる、
お洒落高級靴を2足も買って頂きました。ありがとう。

とまあ、カラフルでハングリーな銀座のお話でございました。
みなさんもドレスコードには充分ご注意くださいね。

それでは、今週はこのへんで。
みなさんも寒波に負けず楽しい1週間をお過ごしください!

いつもありがとうございます!