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しゃちょ。のメルマガジーヌ編集後記

#093ちびっ子名人

どーも。オジコのしゃちょです。

カレンダーを見ると6月。
2012年ももう半分とはホント早いですねえ。
干支がドラゴンなもので、今年は年男なんですが、
年男も何も意識することもないうちに半分が終わっちゃいました。
残りあと半分。これぞ年男!ってな感じで、
ラッキーの神様あたりににっこり微笑んでもらって、
たとえ勢いと調子に乗り過ぎたとしても荘厳な後光がキラキラ差す感じで、
のらりくらりとうまい具合に世渡りしたいなあ、あと半分。

さて、6月といえば、そうです。父の日。
私も父親の端くれになってからもうすぐ9年。
こどもと一緒に成長するなんていうと、ちょっとお洒落ですが、
実際、振り返ってみると、あんまり変わっていない気がいたします。
こどもは親と違って、どんどんどんどん大きく成長するのですが。

最近、出張のお土産に関西の百貨店にて、
橙(だいだい。息子。6歳。ゴキゲン。)に将棋盤と将棋の駒を買いました。

もちろん、私は地域の将棋サークルにおけるアマチュア七段でも、
朽ち果てた雑居ビルの一室での賭け将棋で糊口を凌いでる訳でも、
内藤國雄元王位の秘蔵っ子でも森内俊之名人の隠れ弟子でもなんでもなく、
駒を触るのは20年以上振りで、まあ駒の動かし方がわかる程度の、
ただの通りすがりのへなちょこ野郎なんですが、ふと思い立ちまして。

早速、駒の動かし方を橙に教えて、
奪い取った駒を再利用できるのが将棋の奥深いところだ。
攻撃と守備のバランス、先の先の先の先を読む、将棋は人生に通じるものである。
なーんて、誰かの受け売りを神妙に語りつつ、
「まずは一局やりますか。」と、盤に駒を並べます。

結局、私と息子の記念すべき初対局は開始8分、
息子の陣地を大人げなく丸裸にした私の圧勝で幕を閉じる訳なのですが、
初めて触れた将棋が面白かったのか、負けたことが悔しかったのか、
その日から橙は打倒お父さん!を合言葉に研究に研究を重ねます。

過去数年の棋譜を調べ上げ、現在の将棋界のトレンドを掴み、
暇があれば升田幸三師の著作を読み漁り、学校から帰ると新手の開発に勤しみ、
ついに、昨晩、得意のゴキゲン中飛車炸裂により百十八手で悲願の初勝利。
まあ、対局中に鼻くそをほじったり、長考に出る私に罵詈雑言を浴びせたり、
緊迫した局面において飲み物を探しに冷蔵庫周辺までフラフラ歩いたり等の、
非紳士的な落ち着きのない態度を除けば、なかなかのちびっ子名人であります。

やっぱり、こどもの吸収力は半端が無く、何にでも興味を持って一気に吸収。
一方、私は出張続きで2週間振りに金沢に戻ったと思ったら翌日には一気に九州。
ホント、吸収と九州で韻を踏んでる場合じゃございません。。

いよいよ、暑くなってきましてオジコの季節が到来!
期待の夏の新作「クワガタ」も、もうそろそろwebにアップできそうです。
ぜひぜひ、チェックしてみてくださいね。

ではでは、今週はこのへんで。
みなさんも楽しい1週間をお過ごしくださーい。

いつもありがとうございます!